囲碁
(いご)

縦横19本の罫(けい)がひかれた碁盤上で白石(180個)と黒石(181個)を それぞれもった2人の競技者があらそう。石は黒白交互に罫の交点に打つ。 弱い人、または身分の低い人、若い人が黒を持つ。 碁が、黒石と白石で争われることからカラス(黒)とサギ(白)にたとえられ、「烏鷺(うろ)」とも呼ばれる。

源氏物語絵巻 竹河
歴史  

 

碁の起源は古代中国と考えられている。
天文・易の研究に占いにつかうために囲碁を発明したところから歴史は始まる。

論語に
「なにもしないでいるよりは、双六(すごろく)や碁を打つ方がまだましだ」
という処世訓があるところから、少なくとも春秋時代(紀元前770〜前403)には碁はかなり普及していたとみられる。 ただしそのころの碁がどういうものであったかははっきりしない。古くは17路盤であったのが19 路盤になったのは唐代のはじめとされている。当時は対角線上の星に黒石と白石を2個ずつおいてから打ちはじめる互先(たがいせん)置石制の碁だった。 しかも、入ってきた当時は黒のほうを上座の人が持ち、白から先に打った。 しかし日本に入って白のほうがよいイメージがあったことから、白を上座がつかうようになり、後に中国もそうなった。


日本への伝来は奈良朝時代の遣唐使、吉備真備(717年に派遣)によるものという俗説があるが、 636年ごろ成立した「随書」には「倭の人は囲碁・双六・博打をよく好む」と記されている事から、それよりかなり前に伝来・普及していたことがわかる。 伝来の経路に関しては、
  1. 中国⇒日本
  2. 中国⇒朝鮮半島⇒日本
  3. 朝鮮半島⇒日本
  4. チベット⇒日本

の4つの説があるが、正倉院宝物の碁盤がいずれも箱盤であることから、 箱盤が普及していた朝鮮半島経由での渡来説が有力。


平安朝にはいって
碁は貴族の間で盛んにおこなわれるようになった。「源氏物語」や「枕草子」にもその記述があり、 当時の文化人の必須教養科目だった「琴棋書画」の一画を占めていた事情をものがたる。 その後、源平時代から足利時代にかけて碁は武士・僧侶の間にひろがった。そのころ、日本独特の、置石のない自由布石が誕生したと思われる。

 


平安時代
高山寺蔵
「鳥獣人物戯画」
国宝

「源氏物語」には、桜の老木を賭けた姉妹の対局描写があり、
「枕草子」には、皆が寝静まってから聞こえる碁石を碁笥(ごけ・碁石を入れる容器)に入れる音が心床しいと記されている。
また、紫式部や清少納言には、有段者の実力があったと言われてる。
源氏物語の44竹河第3章第2段には

あはれとて 手を許せかし いきしにを
  君にまかする 我が身とならば

という和歌がある
「かわいそうだと思って、姫君をわたしに許してください。この先の生死はあなた次第のわが身と思われるならば」という意味で、 囲碁の死活の生き死にとかけている。
 


戦国時代末期、京都・寂光寺の塔頭(たっちゅう)本因坊(ほんいんぼう)にすんだ日海という僧が織田信長の知遇をえた。
1582年(天正10)6月1日の本能寺の変の前夜、24歳の日海が6歳下の鹿塩利賢(かしおりけん)と信長の前で前対局をして 3劫無勝負(劫が3つでき、劫を譲ってしまうと大石をとられてしまうので譲れない。だから無勝負とした)となったという有名な伝説がある。 三劫は不吉な出来事の前兆とされ、実際翌日本能寺の変がおきた。
88年、日海改め本因坊算砂(さんさ:1559〜1623に豊臣秀吉が禄を給した。 さらに算砂は徳川家康にもつかえ、1607年(慶長12)ごろ江戸にうつりすんだ。

江戸時代にはいって幕府は碁所(ごどころ)を創設し、碁道を奨励した。 4つの家元すなわち本因坊家、安井家、井上家、林家は代々碁所の地位をあらそい、 その結果碁は本家の中国をはるかにうわまわる高度な発展をとげる。棋理を一挙に改変した本因坊道策、 抜群の剛腕をほこった本因坊丈和、当時の晴れ舞台だった御城碁(おしろご)で全勝の記録をのこした本因坊秀策らがこの時代の高手として知られている。

明治維新となって幕府の禄をはなれ、一時衰微した碁界の立て直しに成功したのは村瀬秀甫で、 そのあと本因坊秀栄、秀哉(しゅうさい)とつづいた家元の権限は、大正末期の日本棋院 にひきつがれた。昭和初期に中国から来日した天才呉清源を中心とした新布石が現代碁の基礎をかためる。 その後大阪で分立した関西棋院とともに、囲碁界の興隆につくして今日にいたっている。

※青字は第1回殿堂入りの4人(2004年5月28日)

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制作日:2004年12月23日 製作者:朝明
更新日:2005年2月11日
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