修験道
(しゅげんどう)






日本古来の山岳信仰が外来の密教,道教,儒教などの影響のもとに,結びついて平安時代末期に成立した宗教。

修験道は特定教祖の教説にもとづく創唱宗教とは違い、山岳修行による超自然力の獲得とその力を用いて呪術宗教的な活動を行うことを旨とする実践的な儀礼中心の宗教

霊験を得るための山中の修行と加持・祈祷・呪術儀礼を主とする。室町期には、真言系の三宝院流(当山派)と天台系の聖護院流(本山派)の二派に分かれた。

開祖は役小角とされる。山岳信仰に神道・密教・陰陽道などの諸要素が混成したもの。中世には聖宝を中興と仰ぎ、醍醐寺三宝院を本拠とする真言宗系の当山派と、増誉を中興と仰ぎ、聖護院を本山とする天台宗系の本山派が興った。

思 想 修験道の思想や儀礼は峰入り修行による即身成仏という眼目を中心として展開する。

依経は、教義上は山中の森羅万象そのものを経とするというように特定の経を立てない、とした。しかし実際には般若心経・法華経などが好んで用いられた。

崇拝対象は、基本的には大日如来と金剛界・胎蔵界の曼荼羅(両界曼荼羅)とされているが実際には不動明王やその両童子が崇拝された。また金峰山では役小角が感得した金剛蔵王権現 ・大峰八大童子、熊野山では熊野権現が崇められた。

修験道では峰入り修行が行われる山岳は、大日如来の金胎の曼荼羅で山中の自然現象はすべて大日如来の説法であるとされる。
そして修験者は全体として大日如来と自己の成仏の可能性を示す衣体を身につけて山中に入り崇拝対象を崇め、成仏過程になぞらえられた十界修行をし、その最後の正灌頂で金剛界 ・胎蔵界の秘印を授かることによって即身成仏できる、と教えられたのである。
即身成仏するということは、正灌頂とあわせて授けられる柱源(はしらもと)供養法などによると修験者自身が天と地を結ぶ柱になることを意味してい る。

峰入り修行を終えた修験者は、峰中で獲得した験力を示すために火渡り・刃渡り・護法や動物霊を操作するなどの験術を行った(験競べ/げんくらべ)。羽黒山の烏とび ・吉野の蛙飛びなどがその例である。またその験力を用いて小祠の祭・加持祈祷・卜占・巫術・調伏・憑きものおとしなどの多様な活動を行った。





山伏とは山の中で仏道修行をする人を指します。山に伏し修行するため山伏という。
昔は山臥と書いたが「伏」の字を使うようになって、その字に意味を持たせるようになった。

山伏の姿。
かすみ様から頂きました。




山伏は、テレビや芝居の影響で悪人と言うイメージが定着してしまったがそうではない。

山伏は山の中で仏道修行をするため山の中を自由に移動していた。そのため、関所を通らずに移動することが許されていた
ところが、関所を通らなくても良いという特権を悪用し、当時の権力に対し非合法活動をする人々が山伏の格好をして逃げ出し、暴れた為に山伏のイメージが悪くなったのだ。
義経や弁慶などがその良く知られる例といえよう。
彼らは時の権力者から逃げるために山伏の格好をし、偽山伏となった。


制作日:2005年4月17日 製作者:朝明
更新日:2005年5月15日

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