在原業平 (ありわらのなりひら)
在 原 業 平 と は
絶世の美男子として、また伊勢物語の主人公(また作者とも)として有名。 桓武天皇および平城天皇の孫。 六歌仙・三十六歌仙の一人で和歌の名手。父・母とも天皇の子でありながら、生まれて間もなく在原の姓を与えられ、臣籍に降下する。
849年従五位下。以後、右馬頭・右近衛権中将などを経て、879年には蔵人頭に至る。880年5月28日、大原野にて56歳で亡くなる。 「色好み」の典型と言われるが、当時の「色好み」は風流をわきまえた情熱的な人物を指し、良い意味で使われていた。 また、女性ばかりでなく男性の友人も大切にする優しい性格は『徒然草』に「やさしき人」と評されている。 後世、和歌の神として祀られる。